ボトックスは筋肉の動きを弱める作用のある薬です。
表情ジワに注入することでシワを取り除いたり、浅くしたりすることができます。
また筋肉の動きを弱めると同時に汗をとめたり筋肉を細くする作用もあることから、脇の汗ジミをなくしたり小顔にしたりすることもできます。
施術は10分から20分程度で終わり3~6ヶ月は効果が持続します(使用する量や個人により持続期間には差があります)。
適応部位と効果

ボトックスはボツリヌス菌という細菌が作り出す毒素(ボツリヌス毒素)を精製したものです。 ボトックスという名前は広く一般に知られていますが、実はこの名称自体はアメリカのアラガン社からだしている商品の名前で一般名ではありません。
同じボツリヌス毒素を精製した商品としてディスポートという製品もありますが、こちらはイプセン社から発売されているものでヨーロッパでは広く使用されており、日本でも近年 頻用されるようになってきました。
その他韓国や中国でも作られている製品もあってそれぞれ名前があります。
毒素というと怖いイメージがあり、もちろん大量に摂取すれば食中毒等の原因になったり健康を害することもあるものですが、美容で用いる量はごく微量ですし局所的にしか効果を発揮しないため危険性なく安心して用いることができます。アメリカでは古くは約30年前から麻痺などの治療として使用され始め、今ではシワ消しの治療薬としてすでに市民権を得ています。
2002年にはFDAという日本の厚生省にあたる機関からも眉間のシワ取り剤として正式に安全性を認められるに至りました。
ボツリヌス毒素がなぜシワとりに使えるかというと、注射した部位でアセチルコリンという筋肉を動かすための神経伝達物質を阻止するためです。 神経からの伝達が筋肉に届かないので筋肉は動くことができないのです。これがシワのよらない原理です。
深くシワが刻まれる前に注射しておくと深いシワ予防にもなりますし、今あるシワも筋肉が緩むことで浅くすることができます。
症例写真
ボツリヌス毒素の作用は神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑制するのですが、アセチルコリンは汗を出すもとであるエクリン汗腺の支配神経でもあるのでシワがよらなくなると同時にその部位は汗をかかなくなります。
これが脇の汗などを止めるなど“多汗症”のに用いられている理由です。脇、額、手の平どこでも汗を抑えることができますが、洋服の脇の汗染みが気になる女性には特に人気の処置です。
ボツリヌス毒素は筋肉の動きを抑制しますが、動かない筋肉というのは痩せてきます(これを廃用性萎縮といいます)。
この筋肉がやせる作用を利用したのが通称“エラボトックス”です。
エラとは奥歯をかみ締めたときに膨らんで見える耳の前の筋肉のことで、ここにボツリヌス毒素を注射すると徐々に顔が痩せてきます。
小顔になりたい方に大変人気の処置です。
症例写真
あまり知られていませんが、ボツリヌス毒素によって歯軋りを軽減することができます。歯軋りは顎関節症のもとになったり歯が磨り減ったりいいことがありませんので早めに治しておきましょう。小顔形成と同時に行えますので一石二鳥です。
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