レディエッセはカルシウムハイドロキシアパタイトという人体の骨に似た成分と、それを取り巻くキャリアジェルの複合体で、2006年にアメリカの厚生省にあたる機関であるFDAにて認可をうけた皮膚充填剤です。
カルシウムハイドロキシアパタイトという物質自体は、骨の成分に似ているため整形外科や形成外科、歯科で骨欠損の充填剤として汎用されてきました。
この物質は骨の中に入れると周囲の骨芽細胞の働きにより骨化するため骨の欠如した部位などに使用することができるのです。
しかしこれを皮膚に入れた場合は、骨のもとの細胞がないため骨になることができず、1年から1年半かけて吸収されもとの状態に戻ります。そのため、法令線やマリオネットライン、鼻や顎など皮膚を持ち上げたい部位に注入すると、1年程度その形をキープすることができます。
キャリアジェルはヒアルロン酸と同じように通常の異物に対する吸収メカニズムによって1ヶ月程度で吸収されますが、その後はハイドロキシアパタイトというマトリックス構造(足場のようなもの)に線維芽細胞が入り込むことで容量をキープすると考えられています。
ヒアルロン酸よりも長持ちするうえに、容量がヒアルロン酸より少なくてすむことが多いため費用対効果は高い治療です。
日本での認知度はあまり高くありませんが、全世界的にみるとヒアルロン酸の次に人気のある注入剤です。
20年以上の歴史のあるコラーゲン、10年の歴史のあるヒアルロン酸に比べると歴史の浅いレディエッセですが、実はヒアルロン酸よりも副作用の報告は圧倒的に少ないのが特徴です。
適応部位と効果

レディエッセはヒアルロン酸に比べると硬さと持ち上げる力があります。
またヒアルロン酸のように周囲の水分を吸収して徐々に膨らむ性質もないため、細い鼻のライン形成や、つんととがった顎などの輪郭形成に向いています。
また、もともとAIDSによって頬がこけてしまった患者さんの顔立ちをふっくらさせる目的で始まった治療である事もあって、頬のこけ感が気になる方にはとてもよい注入剤です。数年前のふっくらした輪郭を取り戻したい方には非常にお勧めです。
症例写真
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